まずはじめに、
婚姻届や離婚届などの戸籍の届出を「どこでするか」によって、
新しい戸籍ができあがるまでの時間や
住民票の記載が変更されるまでの時間は違います。
なぜなら、
婚姻届を受付した役所は中身のチェック等をしてから
夫と妻それぞれの本籍地へ届書を郵送し、
それを受け取った本籍地がやっとこさ戸籍に記載を始めるからです。
データが自動でとんでいくのではなく郵送というアナログの方法でのやりとりになります。
加えて、住所地ではない市区町村で届出をした場合、届出を受けたお役所から住所地の市区町村に「この人の名字が変わりましたよ~」といったような内容の通知が送られます。
これにも時間がかかるわけです。
なので、何らか急ぎの事情があるならば、
あなたが戸籍の届出をしたあとに何が早く必要なのかを考えて届出をすることが大事になってきます。
では、あなたが婚姻するとしましょう。
あなたが早く必要なものは、
名前や本籍地の変わった「住民票」ですか?
それとも新しい「戸籍謄本」でしょうか??
早く住民票がほしい場合
よくあるのが、
- 免許証の更新のために早く名前の変わった住民票がほしい
- 婚姻した事がわかるよう続き柄の入った住民票がほしい(夫婦同世帯)
というパターンでしょうか。
このように婚姻後の住民票が早く欲しい人は、
住民票のある市区町村で戸籍の届出をするのが最短で新しい住民票が手に入ります。
※即日対応で新しい住民票が手にはいるかは市区町村や、届出の時間帯などによりけりなので担当の窓口で確認しておきましょう。
この場合、婚姻でも離婚でも縁組でも、何にせよ本籍地と住民票のある市区町村が違うと戸籍謄本が必要です。
詳しくはページ下部の「まとめ」内のリンクをご覧ください。
早く新しい戸籍が必要な場合
婚姻届を出してからパスポートの申請をしたいので婚姻後の戸籍が早く欲しい人などがこのパターンに該当しますが、
早く新しい戸籍謄本や戸籍抄本が必要ならば、
新しく本籍地をおく市区町村の窓口で戸籍の届出をするのができあがりが最も早い方法です。
冒頭で説明したように、本籍地間のやりとりは郵送で、そのたびにそれぞれの市区町村で中身のチェックやメモのようなものの記載等が入ります。
そのため、一つでも手数を減らすことが新しい戸籍を早く入手するために重要になります。
また、戸籍は住民票とは違って記載に時間を要するので即日でできあがるようなことはまずないでしょう。
最短いつできあがるかの確認も忘れずにしておきましょう。
もし、今の(届出前の)本籍と新しい本籍を同じにする予定で、その本籍地に戸籍の届出をするならば戸籍の届出に戸籍謄本は不要です。
詳しくはページ下部の「まとめ」内のリンクをご覧ください。
早く住民票も戸籍謄本もほしい場合
かなり欲張りさんですが、こういう場合もまああると思います。
このパターンで最も早く住民票も戸籍謄本も手に入れる方法として、
住民票のある市区町村内に新しい本籍をおき、
戸籍の届出もその市区町村で行う
という方法があります。
例えば
- 夫婦の住所がA市(すでに同居し住民票も異動済み)
- 婚姻前の夫の本籍がB市
- 婚姻前の妻の本籍がC市
- お互いに初婚(婚姻前は親の戸籍にいる)
という場合、
すでに夫婦の住所はA市にあるので、
婚姻届に記載する夫婦の婚姻後の新本籍をA市(住所と同じところなど)にすれば、
最短で名字の変わった住民票や婚姻後の戸籍を手に入れることができます。
ただし、夫も妻も婚姻前の本籍がA市ではないので、お互いの戸籍謄本が婚姻届提出時に必要です。
詳しくはページ下部の「まとめ」内のリンクをご覧ください。
まとめ
どの方法がベストかは人によって違います。
上記を参考にご自身でご判断下さい。
基本的には時間の余裕をもって届出をすることが肝要です。
また、戸籍の届出に必要な持ちものは
婚姻届でも離婚届でも、原理は同じですのでこちらをご確認下さい↓